こんにちは!こまです。
今回は
「ボーカルMIXをやってみよう!」
シリーズ第3弾です!
前回は
ピッチ補正を
やりましたね。
今回は
タイミング補正について
話していきます。
みなさんは
タイミング補正
やっていますか?
やっているという人!
最高です!
まだやってないという人!
最高です!
この記事を見て覚えましょう!
僕はというと、
ボーカルMIXを
始めたばかりのころは
タイミング補正を
やっていませんでした。
というより、
タイミングが補正できる
という事を知りませんでした。
なので最初はピッチ補正と
すこしプラグインを入れるぐらい
そこからしばらくして
タイミング補正を
見つけました。
初めてタイミングを
補正した時の感想は
「何これ最強じゃん!」
でした!笑
初めて使ったときは
そりゃもうびっくり
今まで、タイミングが
ズレちゃった歌声は
・何もしない
・Recやり直してもらう
・波形自体を動かして補正
のどれかをやっていたので
ちゃんと目的に沿って
タイミング補正をした時は
本当に感動しました。
今回はそんな
タイミング補正について
そのやり方と考え方を
あなたに伝授します!
この記事が理解できると
タイミング補正が
みるみるうちに上達し、
タイミング補正をする前から
理想のタイミングを見つけ出し
爆速で補正ができるようになり、
今までくすぶっていた
「なんか上手くいかない」
「なんか聞き心地が悪い」
こんな問題が解決します!
歌の補正で話題になるのは
ピッチ補正ばかりですが、
実はタイミング補正も
かなりの優れもの。
ピッチ補正だけでは解決しない
「なんか変」を解決し、
聞き心地のいい、
何度でも聴いていられる
最高の音楽作品を
作ることだって
できちゃいます!
逆にタイミング補正が
分からないまだと、
作品が完成したのに
なぜかクオリティーが
上がらない、
なんか変、という違和感が
いつまでもあなたの作品から
抜けない。
それを繰り返しているうちに
違和感が解消されない
ことにストレスを感じ始め、
作品づくりも
飽きてしまいやめてしまう
なんてことも・・・
そうならないようにするのが
今回の記事です!
この記事は、もともと
ボーカルMIXが苦手で
どんなに試行錯誤をしても
理想のMIXができなかった
最悪の状態から、
ボーカルMIXの基礎を知り
補正を知り、
今ではMIX師をし、
過去に50人以上の歌声を
MIXしてきた僕が、
MIX時に実際に考えている
ことや基準などを
お話ししていきます!
本題に入る前に、
タイミング補正の
ビフォーアフターの
サンプルを貼ります。
↓タイミング補正前
↓タイミング補正後
それではさっそく
実践編に入ります!
みなさん
DAWの準備は
いいですか!!
タイミング補正とは
まず、タイミング補正
とは何かについてお話しします。
タイミング補正とは、
歌のリズムの補正です!
つまり、
「歌詞的にどうしても早くなっちゃう」
「リズムを間違えてたことに気づかなかった」
「どうしてもリズムがモタモタする…」
という歌い方の悩みを
リズムの観点から
解消するものです!
つまり、
ズレた部分を補正して
聞きやすいようにする
というものです!
タイミング補正の目的は
「聞きやすくする」
ことです。
「すべての音を
リズムに完璧に
合わせなきゃいけない」
という訳ではありません!
他の工程でもそうですが
全ては「聞きやすくする」
という目的があります。
「完璧なMIX」と「聞きやすいMIX」
は全く違います。
そこだけ注意しましょう!
では実際にやり方を説明します。
タイミング補正のやり方
それでは実際に
タイミング補正を
しましょう!
・Cubaseを持っている人はAudio Warp
・Studio Oneを持っている人はMelodyne
・Logic Proを持っている人はFlex Time
を使いましょう!
上の3つで共通するのが
「ズレている箇所を修正する」
ということです。
これは各機能で
使い方が微妙に違うので
割愛します。
リズムがずれた部分を
適切な位置に移動させる
ということですね。
操作自体は単純ですが、
「聞きやすく」補正するのが
意外と難しい。
中には、苦手だ・・という
人もいると思います。
なので、ここから
補正の基礎的なやり方と
コツについて解説します!!
補正の基礎とコツ
まず補正の基礎についてですが、
これはタイミング補正だけでなく
ほかのMIX工程すべてに
言えることですが、
一番大事なのは、
「大きな操作」から「小さな操作」へ
進んでいくという事です!
「え、どういうこと??」
という人が多いと思います。
大きな操作と
小さな操作は、
それぞれ補正するときの
状況が違います。
例をあげます!
大きな操作の例:
レコーディングしたんだけど、歌っているときに気持ちが乗っちゃって特定のパートだけ全体的に急いで歌っちゃった。
小さな操作の例:
レコーディングしたんだけど、歌い方の癖でどうしてもこのフレーズだけ音が詰まっちゃうんだよね~。
まず大きな操作
大きな操作は上のように
広い範囲でタイミングが
ズレてしまったときに行います。
Audio Warpなら
動かす範囲の選択を広くする
Melodyneなら
複数の音を選択して
左右にずらす
というやり方をします。
最初にやるのはこの操作です。
なぜかというと、
通しで聞いた時に
こちらのほうが気になるからです。
「なんかサビだけ走って
きこえるんだよな~」
「なんかAメロだけ
どんどんオケのテンポに
歌が置いてかれてない…?」
という風に、聞き手が
違和感を覚えやすいです。
大きな操作が出来たら
次は小さな操作です!
小さな操作は、
歌い方の問題などで
どうしても特定の音だけ
走ったり遅くなったり
という場合に行います!
やり方は、
ズレた音だけを選択し
適切なタイミングにする
というやり方です!
こちらの方は
仮に補正しなくても
通しで聞いた時に
違和感を覚えられにくいです。
なので、まずは大きな操作
そこから小さな操作を
していきましょう!
つねに大きなものから
楽曲に影響を与えやすい
ものから調整しましょう!
補正の基準と考え方
「聞いて問題なければok」
タイミング補正の基準は
「聞いて問題なければok」です!

実は、ピッチ補正と一緒です。
というか、MIXすべてが
この感覚で大丈夫です。
人によっては、
特定の場所だけが
どうしても気に食わない
どうにかして修正したい
だけど全体で聞いたら
違和感がない。
というケースがあります。
僕はその場合、
気に食わない部分は
補正しません。
基本的に補正には
完璧な答えが存在しません。
なので「60点で次へ進む」
という基準で補正やMIXを
してあげましょう!

「完璧」ではなく「自然さ」
次に大事なことは
「完璧」ではなく「自然さ」
です!
自然さというのは
「聞いて問題がなければok」
とほぼ一緒ですが、
ここでの基準点は
・リズムがよろけず聞きやすいか
という部分です。
補正をしてから聴いた時に
「明らかにリズムがよろけてるな」
という場合はさらに補正しましょう。
「ちょっとよろける気はするけど
意識しないと全然分からない」
という場合は先に進みましょう!
僕もMIXの勉強をするために
色んな楽曲を聞くのですが、
タイミングを完璧に
補正しているという楽曲は
ほぼありませんでした。
完璧な補正というより
フレーズ感やオケとの一体感など
先ほどの
「リズムがよろけず聞きやすいか」
の部分を大事にしていました。
量をこなす
最後に大事な考え方が
「量をこなす」
ということです!
量をこなすことで
何をすればいいのか、
逆に何をやらなくていいのか
などが明確になります。
その結果、目の前の音に対して
必要な処理だけを
適切に行うことができます。
それをするためにも
量をこなしましょう!
そして忘れてはいけないのが
「目的を持つ」ということです!
目的を達成させるために
量をこなして試行錯誤する
これが最強です。
目的は先ほども書いた
「リズムがよろけず聞きやすいか」
という部分です。
綺麗なリズムで
歌声が聞こえるように
たくさん練習して
タイミング補正を
攻略しましょう!!
最後に
今回はここまでです!
タイミング補正について
分かりましたか??
僕が常に伝えたいのは
「完璧は必要ない」
ということです。
そして
「60点で次へ進む」
これさえできれば
めちゃめちゃ上達します。
次回はコンプレッサー編です!
ついにプラグイン編に入ります!
次回もお楽しみに!!
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